ヒメイワダレソウは植えてはいけない?その理由と対策

ヒメイワダレソウは植えてはいけない?その理由と対策

ヒメイワダレソウはその美しい緑色の葉と旺盛な生命力から人気の地被植物です。

しかし、その強い生命力は、手入れを怠ると庭全体を覆い尽くすほどに広がってしまうというデメリットも持っています。

無計画に植えると、庭全体がヒメイワダレソウだらけになる可能性がありますので、その点を十分に理解した上で植えることが重要です。

この記事では、ヒメイワダレソウの特性、その管理方法、そしてなぜ「ヒメイワダレソウを植えてはいけない」と言われるのかについて詳しく解説します。

記事のポイント
  1. ヒメイワダレソウの特性とその繁殖力
  2. ヒメイワダレソウの法的規制「生態系被害防止外来種リスト」が何を意味するのか
  3.  ヒメイワダレソウの適切な管理方法と、その重要性について
  4. ヒメイワダレソウと他の植物との関係: ヒメイワダレソウが他の植物にどのような影響を与えるのか、そしてそれがどのように問題となるのか?

ヒメイワダレソウを植える前に知っておくべきこと

出典:フォトAC

ヒメイワダレソウの基本情報

ヒメイワダレソウは、その名の通り小さな岩垂草という意味で、地被植物として人気があります

。その繁殖力の強さと、美しい緑色の葉が特徴で、庭や公園などでよく見かけます。

特に、その繁殖力は匍匐茎(ランナー)の断片からでもすぐに栄養繁殖で成長します。

これは、ヒメイワダレソウがお庭に選ばれる理由として「安く・綺麗に・早く」緑のお庭にできるためと言えます。

しかし、その強い生命力は、一方で手入れを怠ると庭全体を覆い尽くすほどに広がってしまうというデメリットも持っています。

特に、隣地に仕切りがない場合には、あっという間にヒメイワダレソウが侵入してしまう可能性があります。

また、境界線がはっきりと分けられた街中では、ヒメイワダレソウの強くて大らかな特性がデメリットとして捉えられ、お隣さんとの関係に気を遣うことも多いでしょう。

そのため、ヒメイワダレソウを植える際には、その特性を理解した上で、適切な管理が必要となります。

ヒメイワダレソウの成長と広がり

ヒメイワダレソウは、非常に旺盛に成長します。

そのため、一度植えると、あっという間に広範囲に広がります。

これは、ヒメイワダレソウが地被植物としての役割を果たす一方で、管理が手を抜けない理由でもあります。

例えば、1平方メートルの範囲にヒメイワダレソウを植えた場合、適切な管理をしなければ、1年後にはその範囲が2倍、3倍に広がってしまう可能性もあります。

さらに、ヒメイワダレソウは種子を拡散して個体を増やしていきます。

研究によると、種子生産量は環境条件に依存するが年間936–60,153粒/m2と多く、種子は主に洪水で散布されます。

散布後の種子は永続的シードバンクを形成し、発芽に不適な環境条件下では約10年間生存可能とされています。

つまり、お庭にヒメイワダレソウを植えて、種子が流失した場合、10年経過してから周囲でヒメイワダレソウが発芽する、という可能性もあります。

また、ヒメイワダレソウの成長スピードが早いため、他の植物に悪影響を与える可能性があります。

特に背丈が低い草花の場合は、ヒメイワダレソウが覆ってしまって枯らしてしまうことがあります。

適切な管理をすれば、他の植物へ悪影響を与えることはありませんが、成長スピードが早いので、注意が必要です。

そのため、ヒメイワダレソウを植える場合は、その成長力を考慮に入れ、定期的な剪定や管理が必要となります。

ヒメイワダレソウに関する法律の規制

ヒメイワダレソウは、その繁殖力の強さから「生態系被害防止外来種リスト」に掲載されています。

しかし、現在の法律では「特定外来生物」には指定されておらず、その取り扱いに罰則は設けられていません。つまり、法律的にはヒメイワダレソウを植えることは許されています。

ただし、この事実がヒメイワダレソウを無制限に植えて良いという意味ではありません。この植物は一度広がり始めるとその勢いを止めるのは困難で、庭全体がヒメイワダレソウだらけになる可能性があります。

そのため、ヒメイワダレソウを植える際は十分な注意が必要です。

また、ヒメイワダレソウは「重点対策外来種」に指定されています。

これは、環境省が特に注意が必要な外来種を明確にするためのリストで、適切な行動を呼びかけることで生態系への被害を防ぐことを目的としています。

したがって、ヒメイワダレソウを植える際は、その特性を理解し、適切な管理を行うことが求められます。

無計画に植えると、庭全体がヒメイワダレソウだらけになる可能性がありますので、その点を十分に理解した上で植えることが重要です。

ヒメイワダレソウと害虫の関係

ヒメイワダレソウは、その旺盛な生命力から、害虫に対しても比較的強いと言われています。

しかし、それはあくまで「比較的」であり、完全に害虫から無敵というわけではありません。特に、アブラムシやカイガラムシなどがヒメイワダレソウに付くことがあります。

これらの害虫が付くと、ヒメイワダレソウの成長が阻害されたり、見た目が悪くなったりする可能性があります。

さらに、ヒメイワダレソウは蝶々にとっても魅力的な植物で、蝶々が花の蜜を吸いに訪れます。しかし、その蝶々の幼虫、つまり毛虫がヒメイワダレソウに発生することがあります。

毛虫はヒメイワダレソウの葉を食べてしまうため、大量に発生するとヒメイワダレソウの健康に影響を与える可能性があります。

そのため、ヒメイワダレソウを植える場合は、定期的に害虫のチェックを行い、必要に応じて害虫駆除を行うことが重要です。

特に、毛虫の発生する季節には、事前の対策を行うことで、ヒメイワダレソウの健康を守ることが可能です。

ヒメイワダレソウとクラピアの違い

ヒメイワダレソウとクラピアは、どちらも地被植物として人気がありますが、その特性は大きく異なります。

ヒメイワダレソウは、前述の通り、旺盛な成長力と強い生命力を持っています。

一方、クラピアは、成長力はヒメイワダレソウほどではありませんが、見た目の美しさや手入れのしやすさで人気があります。また、クラピアは、ヒメイワダレソウと違って、冬季に枯れることが少ないという特性も持っています。

さらに、ヒメイワダレソウとクラピアの大きな違いは、その生態系への影響です。

ヒメイワダレソウは、その旺盛な生命力から、種子を広範囲に散布し、環境に大きな影響を与える可能性があります。一方、クラピアは不稔性のため種が運ばれて勝手に広がることはありません

。これは、ヒメイワダレソウとクラピアを選ぶ際の重要なポイントとなります。

そのため、どちらを選ぶかは、自分の庭の状況や、どのような風景を作りたいか、さらには環境への影響をどう考えるかによります。

ヒメイワダレソウを植えると後悔する理由

ヒメイワダレソウを植えると後悔する理由の一つは、その旺盛な成長力からくる管理の手間です。

ヒメイワダレソウは、一度植えると、あっという間に広がり、その管理が大変になることがあります。

また、ヒメイワダレソウは、他の植物を圧迫することがあり、庭全体のバランスを崩す可能性もあります。

さらに、ヒメイワダレソウは種子を広範囲に散布し、周囲の土地へ侵入する可能性があります。これは、他の植物に被害をもたらすだけでなく、一度植えると駆除が大変という問題も引き起こします。

例えば、お隣さんの敷地まで繁殖してトラブルになったり、お庭の他の植物が枯れてしまったり、駆除したと思ったら再び生えてきたという失敗事例も報告されています。

そのため、ヒメイワダレソウを植える際には、その特性を理解した上で、適切な場所や範囲を選ぶことが重要です。また、定期的な管理と駆除が必要となり、これらの手間を考慮した上で植えるかどうかを決めることが求められます。

ヒメイワダレソウを植えるべきか否か

ヒメイワダレソウを植えるべきか否か

出典:フォトAC

ヒメイワダレソウのメリットとデメリット

ヒメイワダレソウのメリットは、その旺盛な生命力と美しい緑色の葉です。

これらは、ヒメイワダレソウを地被植物として選ぶ大きな理由となります。

また、ヒメイワダレソウは、日陰でも比較的よく育つため、日当たりの悪い場所でも活用できます。

一方、そのデメリットとしては、前述の通り、その旺盛な成長力からくる管理の手間が挙げられます。

また、ヒメイワダレソウは、他の植物を圧迫することがあり、庭全体のバランスを崩す可能性もあります。

ヒメイワダレソウのグランドカバーとしての利点

ヒメイワダレソウは、その繁殖力の強さと美しい緑色の葉から、庭や公園などでよく見かけます。特に、その繁殖力は驚異的で、限られた狭いエリアでもあっという間に広がります。

これは、大きな面積を短期間で覆いたい方には大きな利点となります。

また、ヒメイワダレソウの葉は丸みがあり柔らかいため、素足で踏んだ時の不快感が少ないという特性があります。これは、子供が遊ぶ庭や公園に植える際に特に重要なポイントとなります。

さらに、ヒメイワダレソウは「種が飛ばない」という特性を持っています。これは、近隣の生態系への影響を最小限に抑えることができ、安心してお庭に植えることができます。

しかし、これらの利点を享受するためには、ヒメイワダレソウの適切な管理が必要です。その繁殖力の強さから、一度広がり始めるとその勢いを止めるのは困難です。

そのため、定期的な剪定や害虫対策が必要となります。

以上のように、ヒメイワダレソウはその特性を理解し、適切に管理すれば、美しいグランドカバーとして庭を一年中美しく彩ることができます。

ヒメイワダレソウを植えてよかったと感じる瞬間

ヒメイワダレソウを植えてよかったと感じる瞬間は、その美しい緑色の葉が庭を覆いつくす瞬間です。

ヒメイワダレソウは、その旺盛な成長力から、短期間で広範囲に広がります。その結果、庭全体が美しい緑色に覆われ、自然豊かな風景を作り出すことができます。

また、ヒメイワダレソウは、地被植物としての役割を果たすため、土の侵食を防ぐ効果もあります。

ペットとヒメイワダレソウの共存

ヒメイワダレソウは、ペットとの共存にも適しています。

その耐踏性が高い特性から、お子さんやペットが歩き回るようなお庭にピッタリな植物です。

また、ヒメイワダレソウは、特に有毒な成分を含んでいないため、ペットが誤って食べてしまったとしても、大きな健康被害は考えにくいです。

ただし、大量に食べた場合や、ペットの体調によっては、消化器系のトラブルを引き起こす可能性もありますので、注意が必要です。

また、ヒメイワダレソウの旺盛な成長力から、ペットが遊ぶスペースが狭まる可能性もあります。

そのため、ヒメイワダレソウを植える際には、ペットの行動範囲や、ヒメイワダレソウの管理についても考慮することが重要となります。

ヒメイワダレソウのケアとメンテナンス

ヒメイワダレソウのケアとメンテナンスは、その旺盛な成長力を抑えることが中心となります。

具体的には、定期的な剪定や、広がりすぎた部分の除去などが必要となります。

また、ヒメイワダレソウは、乾燥に弱いため、特に夏季には適度な水やりが必要です。

さらに、ヒメイワダレソウは、栄養分を多く消費するため、定期的な肥料の施用も必要となります。

ヒメイワダレソウの冬のケア

ヒメイワダレソウは、冬季になると成長が鈍化しますが、その生命力から、冬季でも完全に枯れることは少ないです。

しかし、寒さが厳しい地域では、霜焼けを防ぐために、冬季にはマルチングを行うなどのケアが必要です。

また、雪が降る地域では、雪の重みでヒメイワダレソウが潰れてしまうことがあるため、適度に雪を払うなどのケアが必要です。

さらに、冬になる前にはヒメイワダレソウの刈り込みを行うことも推奨されています。これは、茎が伸び伸びのまま枯れると、見た目が悪くなるためです。

また、冬季でも雑草の発生は少ないですが、見つけ次第刈り取ることが重要です。これらのケアを行うことで、ヒメイワダレソウは春に向けて健康的に過ごすことができます。

【統括】ヒメイワダレソウを植えては行けない理由

今回の記事のポイントをまとめます。

  1. ヒメイワダレソウは旺盛な成長力を持つため、定期的な剪定や管理が必要
  2. 一度広がり始めるとその勢いを止めるのは困難で、庭全体がヒメイワダレソウだらけになる可能性がある
  3. 「生態系被害防止外来種リスト」に掲載されているが、法律的には罰則は設けられていない
  4. 重点対策外来種に指定されており、その特性を理解し適切な管理を行うことが求められる
  5. アブラムシやカイガラムシなどの害虫が付くことがあり、その成長が阻害される可能性がある
  6. 蝶々の幼虫、つまり毛虫がヒメイワダレソウに発生することがあり、大量に発生するとヒメイワダレソウの健康に影響を与える可能性がある
  7. 他の植物に悪影響を与える可能性があり、特に背丈が低い草花の場合は、ヒメイワダレソウが覆ってしまって枯らしてしまうことがある
  8. 種子生産量は年間936–60,153粒/m2と多く、種子は主に洪水で散布され、散布後の種子は永続的シードバンクを形成し、発芽に不適な環境条件下では約10年間生存可能
  9. 管理が手を抜けない理由でもあり、1平方メートルの範囲にヒメイワダレソウを植えた場合、適切な管理をしなければ、1年後にはその範囲が2倍、3倍に広がってしまう可能性もある
  10. ヒメイワダレソウは、その旺盛な成長力から、種子を広範囲に散布し、環境に大きな影響を与える可能性がある
  11. 一度植えると、あっという間に広がり、その管理が大変になることがあり、他の植物を圧迫することがあり、庭全体のバランスを崩す可能性もある
  12. お隣さんの敷地まで繁殖してトラブルになったり、お庭の他の植物が枯れてしまったり、駆除したと思ったら再び生えてきたという失敗事例も報告されている

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